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第10回 ほぼ週刊同人ゲー体験版レビュー「World End Economica」

 
World End Economica 第10回目筆者@moarea88の同人ゲーム体験版レビューでご紹介するのはサークル「Spicy Tails」さんの「World End Economica」です。狼と香辛料の作者と豪華メンバーが描く月面世界の金融系冒険ロマンなこの作品。C80出展作品で、2日目東2ホールA-47aで皆さんをお待ちしています。
【制作者インタビュー】(今回は支倉凍砂さんにご回答頂きました) ■WORLD END ECONOMiCAの制作について Q:WORLD END ECONOMiCA作成のきっかけを教えてください。 支倉さん:元々は、シナリオ担当の私(支倉)が同人ゲームを作りたい、と思ったのが最初でした。ゲーム制作は十年以上前に同人を始めた頃からの夢で、何度も計画しては挫折の繰り返しで、今度こそ、と思っているところに、今のスタッフのみなさんに巡り合えたというのがきっかけです。 Q:制作期間はどのくらいでしたか。また、制作に際して大切にされたことはありますか。 支倉さん:「WORLDEND ECONOMiCA」そのものは三部作の予定で、完結までにトータルで三年を考えています。準備期間として全体の構想に一年くらいかけて、一部目のシナリオは大体四ヶ月で上がりました。そこからゲーム制作に入って、体験版が四ヶ月、完成版はそこから三ヶ月目標です。(鋭意制作中です…) Q:制作の中で、最も克服しなくてはいけない点はどのような点でしたか。また、それをいかに克服しましたか。 支倉さん:スケジュール管理ですね。普段私は小説を書いているのですが、小説とは関わる人数が全然違うので、スケジュール管理がとにかく手ごわいです。連絡不備なども山ほどありますし、ゲーム制作前にこの煩雑さを知っていたら、手を出さなかったかもしれません(笑) Q:影響を受けた作品や好きな作品を教えてください(制作に直接関係のない作品でも結構です)。 支倉さん:「シャーリー【AA】」(エンターブレイン/森薫)です。好きな物を好きなように全力で描くことの正しさと素晴らしさを思い出させてくれます。 Q:制作メンバーはどういった経緯で集まった方々ですか? 支倉さん:メインスタッフは、私以外は元々別サークルで活動されていました。それで、共通の知人を介して紹介してもらい、ゲームの製作をお願いした形になります。
ヨシハルとハガナと理紗。同じ屋根の下の不協和音。物語は理紗の家で進んでいく ▲ヨシハルとハガナと理紗。同じ屋根の下の不協和音。物語は理紗の家で進んでいく 家出中のヨシハルを匿う理沙面倒見の良いお姉さん ▲家出中のヨシハルを匿う理沙面倒見の良いお姉さん 月面中の富が集まる金融街シュレディンガーストリートが主人公ヨシハルの目指す街 ▲月面中の富が集まる金融街シュレディンガーストリートが主人公ヨシハルの目指す街
■WORLD END ECONOMiCAの内容について Q:ユーザーの皆様に楽しんでもらいたい点はありますか。 支倉さん:本作では、金融の世界の面白さやむちゃくちゃさをたっぷり詰め込むつもりです。お金をめぐる大騒ぎを楽しんでいただければと思います。 シナリオ以外ですと、原画、彩色、システム、音楽、ともちろんすべての要素で楽しんでもらえるクオリティだと思っていますが、もっとも個人的に熱意を注いでいるのは背景です。三部作にわたって同一舞台(近未来の月面)でのお話なのですが、本当にそこで生活している人がいて、笑ったり泣いたり怒ったりしているのだ、と思ってもらえるようなビジュアルをご用意できると思います。 Q:お気に入りのシーンはありますか?よろしければ理由も教えてください。 支倉さん:完成版に収録されるシーンなので、今回はノーコメントでお願いします。 Q:お金が物語の中で重要な位置を占めるように思いますが、難解な内容ではありませんか? 支倉さん:金融と聞くと難しそうな感じがありますが、実際のところはバトル物の魔法や特殊能力とほとんど変わりません。それと、お金の話というのは結局、儲けたいとか、損したくないとか、失敗したくないとかといったむき出しの感情がメインになりますので、細かい用語なんておまけみたいな物と思ってくれて大丈夫です。シナリオ担当の私も難しい話はよくわかっていません(笑) ■今後のサークル活動について Q:開発中の作品がありましたら、教えてください。 支倉さん:本作の第一部完成版を制作中です。 Q:制作において最も大事なものはなんだと思いますか。 支倉さん:スケジュールですね。〆切り前に余裕を持って作業できる超人はなかなかいませんので、そこをどうやりくりするかが最も重要なことではないかと思っています。 Q:最近注目されている同人ゲームがありましたら、教えてください。 支倉さん:「NEO AQUARIUM -甲殻王-」というのを店頭で見かけて、すごく気になっています。発想て大事だなあ、と悔しかったです。 Q:このレビューをご覧の皆様に一言おねがいします。 支倉さん:本作「WORLDEND ECONOMiCA」は、同人だとなかなか見られない金融界の人間ドラマに特化した作品になります。野望としては、「この三部作をすべて終えたときに、経済のなんたるかがわかった……」とプレイヤーさんに言われることです。現在体験版を配布中、2011年夏に第一部完成版をお届けできればと思いますので、ぜひともよろしくお願いします!
男はアフロ。どんなに時代が進んで、どんなに住む星が変わっても ▲男はアフロ。どんなに時代が進んで、どんなに住む星が変わっても 登場人物の一人ハガナ。ヨシハルとは犬猿の仲 ▲登場人物の一人ハガナ。ヨシハルとは犬猿の仲 逃亡中のヨシハルが潜む場所。ここでヨシハルはある人物と出会う ▲逃亡中のヨシハルが潜む場所。ここでヨシハルはある人物と出会う
【体験版レビュー】 1時間くらいの体験版です。人類は月に暮らすようになりながらも、やっぱりお金は大事だったりして一攫千金を夢見てギラギラしちゃう路線のお話です。えー、昔から多くの人が一攫千金を夢見るものです。胡椒を手に入れる為にリスボンから船に乗ったり、江戸時代ですと大坂の堂島で米相場で大変な目にあったりと人は昔から一攫千金にギラギラしていたわけです。 さて、物語の舞台は月面。時代は我々の生きる時代よりもっと未来。オンライントレードで稼ぎつつ、いつか前人未到の地に立つと情熱を燃やして生きている主人公ヨシハルさんの物語です。家出少年ではありますが、オンライントレードができるので生活に困らないで情熱に身を焦がしているようです。彼が目指す前人未到の地とはどのような姿をしているのでしょうか。 彼自身がソロスやバフェットみたいに金融界での立身出世を図ったり、ファンドを興したりするのか、それともまったく違う道で前人未到の地に辿り着くのか、とても興味があります。自分の夢に身を焦がす主人公が日々を懸命に生きる。筆者はこういう話が好きなのかもしれません。 しかし、このお金というのはなかなか難しい問題です。特に物語的に。愛とかですと、最終局面とかになったら、愛の力とかで想定外のパワーが溢れたりして逆転したり魔王を滅ぼしたり色々できるわけです。また、読み手もそういうのが嫌いじゃないのでわりと満足したりします。しかし、お金の場合はそうはいかないのです。最終局面とかでお金の力で想定外のパワーが溢れて逆転とか言うと、もう全然ダメなわけです。読み手から感動とかはきれいに消滅しますし、なんか、黒い黒いものしか残りません。
WORLD END ECONOMiCA ▲必要スペック等詳細はspicy tails様にてご確認下さい。 C80出展サークル様です。2日目A-47aです。東2です。
えー、それはともかく。物語は経済用語が飛び交う難解なものというわけではなく、登場人物が一通り出揃うまでの展開と月面都市が描かれていきます。そのシナリオは支倉凍砂さんが書かれています。狼と香辛料の作者さんです。 えー、筆者は体験版を終えて、インタビューのお誘いをする時に気づいたわけです。そして、送る前にちょっと色々考えたのです。筆者はメールを送る前に、もしかしてこの人が狼と香辛料の人なのか。断られたらどうしよう。ホロ様みたいな口調で罵りながら断られたらどうしよう。いやそれはそれでおいしい展開だ。嗚呼、ホロ様…。とか、うっとりしながらメールを送ったのです。 すると大変丁寧な文章が帰ってきまして、インタビューを受けて下さるとの事。えー、筆者は罵られるとか失礼な事を考えた事を恥じて詫びるべきだと思いました。この場を借りてお詫びと御礼を申し上げます。やはり、本職のライトノベル作家らしい文体が随所に見られます。ノベルゲームをやりまれている諸兄はいつもと違う感覚を覚えるかもしれませんがこれも楽しいと思います。 3部構成の1部がこの夏いよいよ登場するとの事です。サイトには各地のイベントへの参加予定が書かれています。また、体験版は公式サイトにてダウンロード可能です。是非一度遊んでみてください。 【制作メンバー】 シナリオ:支倉凍砂 原画:上月一式 彩色:ogata 透矢夏希 るなてぃくす 背景:加藤たいら BGM:szak さー太 デザイン:雪汰郎 グラフィックス:翠燕 スクリプト・選出:すぐる システム:じゅん ディレクター:蒼井亜璃夏 OP:岸田教団&THE明星ロケッツ ED:PF AUDIO
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