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第15回 ほぼ週刊サウンドノベルアプリレビュー「はやぶさ」

 
ミネルバとはやぶさたん。仲のよい二人の姿がとてもいい 第15回目となる今回は映画公開で、また話題となっている「はやぶさ」のサウンドノベルアプリをご紹介します。3億キロの宇宙の果て。小惑星イトカワを目指す一つの輝き。日本がその技術を88万人の想いを乗せて飛ぶ小惑星探査機の名は「はやぶさ」MUSES-C。世界を驚かせた物語をiPhoneで再び。 【作品名】 はやぶさ 【開発など】 出版元:株式会社三才ブックス アプリ制作:株式会社ハンズエイド
iPhoneに映えるはやぶさの姿と地球の青さ ▲iPhoneに映えるはやぶさの姿と地球の青さ
【制作者インタビュー】(今回はしきしまさんにご回答頂きました) ■制作について Q:はやぶさ制作のきっかけを教えてください。 A:そもそも「はやぶさ」を題材として追い始めたキッカケは、何年後かに地球に帰って来る「はやぶさ」を一人でも多くの人達と出迎えたいとの思いからでした。私はテキスト原稿を描くときにはシーンごとにBGMを設定して頭の中で鳴らしながら原稿を形にしていきますので、サウンドノベルという企画を頂いたときには一も二もなく賛成し、お手伝いさせて頂くことにいたしました。 Q:制作期間は? A:ノベルアプリ製作としての厳密な区切りがあまりはっきりしないので、「はやぶさ」ミッションを追っかけていた期間=8年、としておきます。 Q:制作の中で大切にされたことは? A:楽しんでもらえることと興味をもってもらえることを第一に。それを踏まえた上で誤解を生むような描写でなければ良いと。そしてこのアプリでは折角”擬人化”というゆるい表現が許されているのですから、単なる「教科書的な事実の羅列」ではなく擬人化表現だからこそ出来る宇宙ミッションの演出を目標にしていました。 Q:制作の中で、大変だった事は?それはどうやって乗り越えましたか? A:次から次へと「はやぶさ」を題材としたすごい作品が登場してきたことは、モチベーションを上げる意味でも下げる意味でも大きく影響を受けました。それと「はやぶさ」帰還後はこれまで分かっていなかった新事実が次から次へと公開されるようになって、執筆中の原稿が発表する前から書いた内容がどんどん古くなっていく事にも色々と悩みました。ですが「はやぶさ」を題材とした素晴らしい作品は沢山世に出てきたとしても、「擬人化」や「サウンドノベル」という表現形態を使って別の切り口をもった作品を作ってみたいという心境もあり、この作品はそういう新しい切り口で意義を持たせる事が出来るだろうと考えました。 Q:影響を受けた作品や好きな作品は?(制作に直接関係のない作品もOKです) A:「トップをねらえ!」「GALACTICA/ギャラクティカ」
擬人化はやぶささん。こんな少女が3億キロを一人旅ですよ。応援するしかないですよ ▲擬人化はやぶささん。こんな少女が3億キロを一人旅ですよ。応援するしかないですよ はやぶさたん失敗の図。全世界が泣いた ▲はやぶさたん失敗の図。全世界が泣いた 地球を撮影するはやぶささん。3億キロから帰ってきて最後の仕事 ▲地球を撮影するはやぶささん。3億キロから帰ってきて最後の仕事
■内容について Q:技術的な話を読みやすくされていると思いますが、大変ではなかったですか。 A:とっつきにくい難しい話をいかに分かりやすく(かつ楽しく)書くというのはこの作品を書く上で一番面白い部分なので、大変ではありますけど楽しいです。でも我ながら表現が強引だなと思うこともあるので、専門職の方からいつ怒られるか冷や冷やしています。 Q:どんな人に薦めたいですか? A:宇宙開発へ興味があるけど、どこから入ったらよいのかキッカケが掴めない人に。 Q:はやぶさへの思いを打ち明けてください。 A:どの宇宙機への愛も平等と言いたいところですが、やはり「はやぶさ」には思い入れがあります。宇宙機の中でもとりわけ個性的なギミックをそろえ、起承転結のはっきりしたミッションと潤沢なエピソードを持つロボット宇宙船。1機のロボットと人間達との、三億キロと往復40分の時差を越えての二人三脚。知恵と勇気と先人の経験を武器に困難を乗り越えていくその姿はとても印象深い物があります。 Q:外国語版を出される予定は? A:11月に英語版の発行予定があります。 Q:このレビューをご覧の皆様に一言おねがいします。 A:まずは「はやぶさ」サウンドノベルを御覧頂きありがとうございました。「はやぶさ」の物語ではよく奇跡という言葉を使われますが、「はやぶさ」の功績はそのような眉唾なものでは無く、実際には関係者の尋常成らざる努力と、過去の経験の積み重ねのかけ算の結果でしかありません。それは決して宇宙開発に限ったことではなく、今の日本においても何かのヒントになるのではないのでしょうか。
孤独な宇宙の中、ケガだけが増えていくはやぶさたん。全俺が泣いた ▲孤独な宇宙の中、ケガだけが増えていくはやぶさたん。全俺が泣いた 宇宙技術の解説もしっかりと描かれています。宇宙が好きな宇宙野朗は舐めるように読むべし ▲宇宙技術の解説もしっかりと描かれています。宇宙が好きな宇宙野朗は舐めるように読むべし 詳細な推進装置の解説も描かれています。推進装置が好きな推進装置野朗も舐めるように読むべし ▲詳細な推進装置の解説も描かれています。推進装置が好きな推進装置野朗も舐めるように読むべし
■アプリレビュー 1時間半くらいのお話です。はやぶさが旅立ち、帰ってくるまでの軌跡を描いた物語です。iPhoneで楽しめます。この作品に触れて、筆者はこの長きに渡る物語のほんの一部しか知らなかったのだなあと改めて思いました。 世界中の人が期待を寄せ、連日JAXAのサイトの一挙一動に注目し続けていた事や、日本のメーカーが集まって10年近くに及ぶプロジェクトを成功させるべく力を合わせた事。プロジェクト自体も大胆な目標を掲げたものであった事。そして、それが成功に終わった事。作品を遊ぶ前にちょっとネットではやぶさの事などを検索をしてから遊んでもいいかもしれません。 さて、作品ですが、全体の調和が取れていていいですね。音楽が特にいいのです。心に響くといいますか、琴線に触れてくるのです。おそらく、皆さんもほろりと目から涙が出たりするのではないかと思います。このゲームを動かしているアルテミスエンジンの演出と操作性もいいですね。あの日、みんなで応援した事を振り返りつつ、開発・運用された方々と、はやぶさの8年間を多くの人に楽しんでほしいと思います。 9/30-10/31まで配信記念キャンペーンを行っておられるので公式サイトでご覧ください。
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