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第21回 ほぼ週刊同人ゲーム体験版レビュー「オルフェウスの銀琴」

 
オルフェウスの銀琴 今年初めてのレビューはサークル「ふぉらん」さんの「オルフェウスの銀琴」です。この作品では、古き欧州を舞台に落ち着いていて微笑ましい二人の音楽家の物語が描かれています。最初は反発していたはずの二人がいつの間にかお互いをいとおしく思いはじめ、その仲を美しい旋律が彩ります。
このヒロイン、凶暴です ▲このヒロイン、凶暴です
【制作者インタビュー】(今回は雪仁さんにご回答頂きました) ■制作について Q:「オルフェウスの銀琴」制作のきっかけを教えて下さい。 A:サークルメンバーが増えてこれからの方向性を決める際に、「代表の作りたいもので」とメンバーの一致した意見をもらいました。そして古いオルゴールの音色を聞く機会があって、その音色がとても綺麗だったので「これをテーマにした作品が作ってみたい」と思ったのがきっかけです。 Q:制作期間を教えて下さい。 A:企画からリリースまで2ヶ月です。 Q:制作の中で大切にされたことは何ですか? A:近代北欧の雰囲気ですね。ビジュアル面や音楽、文化など色々と調べました。 Q:制作の中で、大変だった事は何ですか?それはどうやって乗り越えましたか? A:みんなが協力してくれたので大変なりに楽しめましたが、強いてあげればメインビジュアルと声録りですかね。 自分のイメージを再現してもらうのに苦労と時間を掛けましたが、 原画も声優の方々も嫌な顔をせずに相当長い間付き合ってくれました。声の総収録時間はものすごい時間になってます。 Q:影響を受けた作品や好きな作品を教えて下さい(制作に直接関係のない作品もOKです)。 A:この作品では特にありません。強いて言えば200年前のオルゴール職人たちの作ったオルゴールの音色です。 Q:制作メンバーは何つながりの方ですか? A:昔からの友人と仕事や紹介です。
時代遅れの若きオルゴール技師、ニコル=リュージュ ▲時代遅れの若きオルゴール技師、ニコル=リュージュ 音楽界から姿を消した天才ヴァイオリニスト、アルマ=シュテフィール ▲音楽界から姿を消した天才ヴァイオリニスト、アルマ=シュテフィール 超速暴走郵便娘、リリィ=コーション ▲超速暴走郵便娘、リリィ=コーション
■内容について Q:お気に入りのキャラはいますか?理由も教えてください。 A:作品自体が自分の子供みたいなものでどのキャラも可愛いですが、強いて言えばリリィです。能天気でアホ可愛いですよね。アホの子で。 Q:一番のみどころはどこですか? A:テキスト、音楽、グラフィック、ボイスが織り重なったところです。これがゲームという形式の真骨頂だと思います。 Q:どんな人に薦めたいですか? A:『オルゴール』というテーマやメインビジュアル、OPムービーを見て興味を持った方ならおすすめ出来ます。 良くも悪くも同人ゲームらしいゲームではないかと思っています。 Q:ちょっとわがままなお嬢様とか好きですか? A:わがままというか、自由で素直で誇り高いヒロインが好きです。個人的に。 Q:なぜ郵便屋さんはあんなに高機動ですか。 A:アホの子だからです。あとアホの子だからです。
「オルフェウスのオルゴール」を探してオルゴールショップを巡る ▲「オルフェウスのオルゴール」を探してオルゴールショップを巡る 少女を暴漢から庇って倒れこむ ▲少女を暴漢から庇って倒れこむ 運命の歯車が止まった場所で、もう一度その音色が流れ始める ▲運命の歯車が止まった場所で、もう一度その音色が流れ始める
■今後のサークル活動について Q:開発中の作品がありましたら、教えてください。 A:アリスティア戦記というファンタジー戦記モノを考えております。まず自分たちが胸を張っておすすめ出来る作品を目指しておりますので、長い開発期間になるとは思いますが気長に見守って頂けるとありがたいです。 Q:「アザーコームの旋律」という作品も発表されていますが、こちらは「オルフェウスの銀琴」の続編ですか? A:こちらは続編というわけではなく、作中では描かれなかった「オルフェウスの銀琴」が生まれた過去の話になります。作品名の通り「オルフェウスの銀琴のもうひとつの物語」という位置づけで、本編制作後にプレイして頂けるとより一層に深い世界観を感じて頂けると思います。あ、あと設定資料集のショートストーリーも合わせるとさらにもう一歩。 Q:制作において最も大事なものはなんだと思いますか。 A:制作指揮とメンバーとのコミュニケーションです。 Q:このレビューをご覧の皆様に一言おねがいします。 A:作品との出会いは偶然のタイミングだと思いますので、もしこのインタビューで出会える縁がありましたら幸いです。
初めて二人が笑顔を重ねる合奏 ▲初めて二人が笑顔を重ねる合奏 ワインに酔って無防備な姿と笑顔をさらす ▲ワインに酔って無防備な姿と笑顔をさらす 寝起きの悪さとワガママはまさにお嬢様 ▲寝起きの悪さとワガママはまさにお嬢様
【体験版レビュー】 4時間くらいの作品です。この作品が2ヶ月でリリースに至ったことに驚かされました。2ヶ月とは思えない完成度です。選択肢なし、フルボイスの作品でオルゴールにまつわる物語が描かれています。OHPを見に行きますと、ヒロインのアルマさんが穏やかに微笑んでいます。穏やかな表情と楽器から可愛らしくてちょっと引っ込み思案な大人しい系のヒロインを連想されると思います。 大変な誤りです。もうじゃじゃ馬のはねっかえりの勝気娘で物語を思うままに引っ張っていきます。我々読み手はそこまで大変ではありませんが、主人公のニコル君は大変です。一方的に言い負かされたり、押しかけてこられて一緒に暮らし始めておなかすいたとかお風呂用意しろとか、でも下着は自分で洗うから手を触れたら変態認定するからそのつもりでいろとか色々言われるわけです。さて、それらを踏まえて再度OHPのアルマさんを見て見ましょう。 おそらく多くの方がそういう目にあってみたいと思われるのではないでしょうか。一方的に言い負かされて押しかけられて下着に手をだして罵られる一緒に暮らす生活を思い描いて喜んでおられると思います。えー、新年も始まって間もないのに爛れた夢に酔う我々には生涯を通じて起こらないかもしれませんが、それはともかく。 物語が2時間くらい経過してきますと、遠慮のないアルマさんの物言いに我々読み手も慣れ始めて、かわいいと思い始めると思います。おそらくニコル君だけでなく我々読み手も尻にしかれ始めているのですが、このあたりから二人はいい雰囲気になり始めます。酔っ払って呂律が回らない中でアルマさんが素直に気持ちを伝え始めるシーンがいいですね。このシーンで筆者の重篤なエロゲ脳が反応し始め、いい感じに酩酊しました。アルマさんの笑顔がいいのです。このじゃじゃ馬勝気娘の笑顔を見に行ってほしいと思います。 物語のもう一つの柱になっている音楽、オルゴールにまつわるエピソードもいいですね。新技術の台頭によって衰退していくオルゴールと19世紀の欧州の雰囲気を味わってほしいですね。物語を彩る音楽や街並み、当時の住まい、生活文化習慣は我々読み手を遠くの世界に連れて行ってくれますので、是非遊んでみてください。筆者は製品版を遊んだのですが、公式サイトには体験版もありますのでまずは体験版を遊んでみてもよいかと思います。
筆者@moareaのほぼ週刊同人ゲーム体験レビューがVisual Art’sさんの「visualstyle」にも掲載されています。お見逃し無く!
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