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第26回 筆者@moarea88のほぼ週刊同人ゲーム体験レビュー「Ringlet the Fairytale」

 
Ringlet the Fairytale

今回のレビューは、サークル「Project Ringlet」さんの世界中の童話を集めたノベルゲーム「Ringlet the Fairytale」です。おとぎ話の好きなかわいらしい幼女エルセと一緒に童話の世界へ行きましょう。エルセのかわいらしさも必見ですよ!

民間伝承の世界へ旅立とう
▲民間伝承の世界へ旅立とう

【制作者インタビュー】(今回はTINAさんにご回答頂きました)
■制作について
Q:Ringletを作成しようと思ったきっかけを教えてください。
A:昔話を下敷きにした作品は多くありますが、それ自体を紹介するものがあってもいいのではないかと考えました。せっかくなので、この分野で教科書になりうるようなレベルのものを制作したいですね。
 
Q:制作期間はどのくらいでしたか。また、制作に際して大切にされたことはありますか。 A:構想から1stリリースまで1年くらいだと思います。その後は逐次追加していく形式をとっていますので、足掛け3年弱くらいでしょうか。途中、東日本大震災の影響で半年ほどストップしています。
 
制作にあたっては原作と加筆のバランスには特に慎重を期すようにしました。このあたりは、ゲームに付属するあとがきをご覧ください。
 
Q:童話によっては日本語訳されていない面白いお話もあるかと思います。そのときはどうされていますか。
A:参考資料が日本語のものがほとんどなので、私の知らない「埋もれている」面白い話はたくさんあると思います。そこまで掘り起こすのは大変だと思いますね。資料によっては英語版を参考にすることもありますが、あまり手を広げすぎないようにしています。
 
Q:童話をかなり読んでいるのでは?
A:この作品を制作するにあたってかなり読みこみました。現時点で90冊ちょっとの参考資料がクレジットされているので、それなりの見識と自信をもって本作をリリースしています。また、現在も資料を追加しています。
 
Q:Ringlet the Fairytale Start Guideは物語の補足される小冊子とのことですが、物語の背景や語られている地方などが記されているようなイメージでしょうか。
A:Fairytaleについて真面目に考察してみたい人向けのものです。ほとんどは同梱のあとがきで事足りますので、自己満足的なものですね。
 
Q:童話のどういったところがお好きですか。
A:「童話」というと子供向けに味付けされたものをイメージしますし、実際にそうだと思いますが、「民間伝承」や「説話」「民話」と言われると、大人でもわくわくする方は多いのではないかと思います。私もそうした大人のひとりで、言葉に表せない魅力を持っていると思いますね。
 
(※本作は、どちらかと言えば大人向けの内容を子供にも楽しめるように特別の味付けをしたものです)

気になるストーリー ノベル形式 スウェーデン民話「煙を捕まえること」より
▲気になるストーリーをセレクト ▲本編はオーソドックスなノベル形式 ▲スウェーデン民話「煙を捕まえること」より

■内容について
Q:お気に入りのお話は?
A:現在収録されている中(21話まで)では「エインセル」と「水夫を見初めたルート」ですね。好きな話は出し惜しみするタイプなので、後半に集中するのではないかと思います。タイトルで検索されても面白く無いので秘密にしておきます。
 
Q:デザインがヨーロッパを感じさせてくれていいですね。何かモデルがあるのですか?
A:フリー版とパッケージ版ではデザインが大きく異なりますが、どちらも特にモデルはありません。後半では収録地域に合わせてデザイン部分も変更されるはずです。
 
Q:かなりの数のお話が収録されていますが、まだまだ作りたいお話があったりしますか?
A:フリー版は99話、パッケージ版は108話の予定ですので、まだまだたくさんあります。地域的にはヨーロッパ(全50話程度)→アフリカ、中東(全20話程度)→東アジア、環太平洋、オセアニア、南北アメリカ(全20話程度)、創作(全5話程度)を予定しています。特にヨーロッパ以外の地域は目にする機会が少ないと思いますので、楽しみにしていて欲しいです。
 
中国と日本は残念ながら資料が多すぎるので予定にありません。もし、この地域を楽しみにされている方がいたら、先にごめんなさいと…。

タイトルコール ツッコミどころではこんなことも 棺桶屋
▲タイトルコール ▲ツッコミどころではこんなことも ▲アイルランド民話「棺桶屋」より

■次回作、今後のサークル活動について
Q:今後続編を発表されていかれると思いますが、制作状況について教えてください。
A:全108話と風呂敷を広げてしまったので、あと87話(12年4月現在)は続くはずです。Ringletシリーズ全体から見ると、本作は第3.5作目(Ringlet→(Extra)→Fantasy→the Fairytale)になります。あと3作で完結予定なので、最後まで書ききれるように頑張りたいですね。
 
昔からのユーザーさん向けになりますが、Fairytale内でもいくらかストーリーが進む予定なので期待していて下さい。あと、是非Extraモード(※)でプレイして欲しいです。
 
(※Ringlet Extraのクリアデータを移した状態でスタートするとExtraモードになります)
 
Q:制作に最も大事なものはなんだと思いますか。
A:完成させようという心意気でしょうか。私自身、制作ペースは相当遅い部類に入ると思いますが、毎日すこしずつでも進めていけば必ずゴールできると思います。
 
Q:最近注目されている同人ゲームなどありましたら、教えてください。
A:ひとつ挙げるとあちらもこちらも、ということになりますので具体的な名前は控えたいと思います。どの製作者さんもひとかたならぬ情熱を持って作業をされているはずなので、ユーザーさんには片っ端からプレイして欲しいですね。
 
Q:このレビューをご覧の皆様に一言おねがいします。
A:民間伝承に興味がある方にはきっかけに、もっと学びたい方には参考資料になればいいなと思います。完成まではまだまだ遠いですが、最後まで仕上げますので楽しみにしていて下さい。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

煙突から落ちてきた妖精のねらいは? 詳しく学びたい人向けの解説を同梱。キャラデザも載ってます 好奇心いっぱいのエルセと一緒に読み進めよう
▲煙突から落ちてきた妖精のねらいは? ▲詳しく学びたい人向けの解説を同梱。キャラデザも載ってます ▲好奇心いっぱいのエルセと一緒に読み進めよう

【体験版レビュー】
30分くらいのお話です。主人公とエルセさんが一緒に童話を読んでいくお話です。童話21本を読むことが出来ます。欧州の童話のようです。2回目に読むと童話の間に主人公とエルセさんの会話が入ります。童話は何回も読みますので2回目があるのだと思います。童話の詳細はあとがきで読むことが出来ます。
 
このレビューをお読みの方はもう随分昔に童話を卒業され、他の本ですとか、アニメ、マンガ、同人誌、エロゲに進まれているかと思います。若干退行している気がしなくもありませんが、普段あまり童話は読まれないと思います。改めて読んでみると色々な発見があったりします。子供の時は思わなかった事を思ったりします。また、童話の幅の広さに感心すると思います。聞いたことのないようなお話が出てきて面白いです。
 
収録されているお話の中ではハイリー岬とホップトン山が面白かったです。機転を利かせる靴屋夫婦と気のいい巨人がいいですね。久しぶりに童話に触れたわけですが、古くから残っているお話だけあって構成がすっきりしていてムダがなく、ちゃんと読み手に伝わるようにできている事に感心したりしました。作品の随所に入る挿絵もいいですね。欧州の文化を感じさせ、読み手を物語に引き込みます。
 
こうして童話に触れてみますと、童話を後世に遺すというのは大事なのかもしれません。昨今は桃太郎さんとか金太郎さんの変わりにアンパンマンだったりプリキュアだったりしますので、世代交代しつつあるのかもしれません。それはそれでちょっと寂しいような気がします。
 
ちょっと前に、桃太郎のお供を知らない幼児が昔より多いとか聞いたことがあります。桃太郎のお供はアンパンマンだと答えたとか記事にはありました。驚くべきことです。就学前にして2次創作に目覚めつつあるのかもしれません。将来有望です。桃太郎とアンパンマンVS鬼とバイキンマン連合とかちょっと楽しそうです。
 
えー、それはともかくとしまして。筆者の言いたいことはプリキュアはいいですね。とてもいいですね。という話でもなく、桃太郎さんもプリキュアも一緒に残っていって欲しいと思うわけです。久しぶりに童話に触れて色々と思ってもいなかったような発見があったりしました。特に童話の良さを発見できたのは良かったです。
 
レビューを読まれた多くの方が世界の童話に触れてもらえればと思います。是非、童心に帰ってみてください。

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