ゲームやアニメの作品等で数々の楽曲を制作している音楽制作集団Elements Garden初のコンピレーションアルバム「Elements Garden」が8月6日に発売される。このアルバムの発売を記念して、5つの媒体によるリレーインタビューが行われる事になり、アキバOSでは、藤田淳平氏にインタビューを行ってきた。
![]() ▲藤田氏に早速インタビューを敢行、とても気さくに話してくれた |
―自己紹介をお願いします。
藤田淳平です。作曲や編曲を行っていますが、他のメンバーと比べるとミックスやレコーディング等、技術的な事を多く担当しているかな。
―それはどうしてですか?
シンセマニピュレートという、バンドの曲にシンセサイザーを使ってキーボード等の音を入れる技術的な仕事をしていた事もあったからだと思います。
―藤田さんは、Elements Gardenが設立される前から、音楽の仕事をしていらしたと?
そうですね。Elements Gardenが立ち上がる以前から、作曲の先生の元で、修行というか、勉強をさせていただいていて、ゲームやBGM制作の仕事をしていました。
―なるほど。では、最初にみなさんが集まったきっかけというのは?
僕が音楽の専門学校に通っていた頃、講師に上松がいて、当時の上松が所属していた音楽事務所が人手不足で来ないか?と誘われて、そこからですね。最初、専門学校で出会ったときは、もの凄くホストみたいなあやしい人だなと思っていましたが(笑)
●Elements Garden初のコンピレーションアルバム「Elements Garden」
―それでは、「Elements Garden」初のコンピアルバムが発売されますが、作るきっかけというのは何かありましたか?
最初に言い出したのは、僕かな? 話は以前から、出ていたけれど、その場限りの話題で終わることが多かったんです。けれど、結成してから4年が経って、Elements Gardenとしての曲も多く溜まってきたので、アルバムという形で1枚にまとめて出してみては? という提案をしたんです。
―それはまた、どのようなきっかけで提案を?
ゲーム中で流れる時は、ワンコーラスやショートサイズで終わってしまうのが多いのですが、実際は、全てフルサイズで制作しています。しかし、フルサイズを聞いた事がない人がほとんどで、ライブでアーティストが歌ったり、サントラに収録されて、初めてフルサイズ全てが分かると。
掲示板やブログ等の「フルサイズ聞けてよかった」と書かれているのを見ると、聞きたい人は多いんだなと思ったのがありますね。もちろん、制作した側としても、フルサイズで細かいところまで作っているので、きちんと聞いて欲しいという気持ちも大きかったです。
●「Answer」(Vocal:片霧烈火、作詞:kanoko、作曲:藤田淳平、編曲:藤田淳平)
―藤田さんが作曲・編曲をされているあかべぇそふとつぅの「G線上の魔王」のオープニング曲「Answer」についてお願いします。
この曲を作ったのはかなり前で、制作したのが一昨年だったと思います。
―作品が発表されたのが2006年だったと思うので、一昨年になりますね。では、ゲーム制作の当初の頃から話があったのですか?
タイミングはメーカーによってまちまちですが、「G線上の魔王」については早かったですね。ゲーム発売前にサウンドコレクションに既に収録されていますし。
―曲の制作にあたり指定等はありましたか?
あかべぇそふとつぅさんは、プロデューサーさんがいつも面白い企画を持ってきてくれるんですよ。今回の「Answer」については、「ゴリゴリしたのを作って下さい」と依頼をいただいて、僕は「ゴリゴリ」は低音楽器、例えばベースの事なんだろうなと思って、その辺りに重点をおいて作りました。
―「ゴリゴリ」ですか(笑)今後ろで流れていますが、ダークな印象があるのはその辺りなんでしょうか?
そうですね。ボーカルの片霧烈火さんも、うまく曲調を捕らえていて、凄くはまりましたね。
実は、こういう曲調は、僕はあまり作らないんですよ。でも、やってみて、曲が完成すると、自分でもこういうのができるんだなぁと、それが凄く発見でした。
―なるほど。では、この曲を作るにあたって、何かイメージみたいなのはありましたか?
単にギターやベースだけで、ハード感やロック感を出しているのではなく、デジタル的な楽器を入れて、今までにない感じを出そうかなと思ったのはありましたね。「ゴリゴリ」もそうですが、ゲームのタイトル「G線上の魔王」が一番のキーワードになっているかもしれません。
●「Never Slash!!」(Vocal:飛蘭、作詞:kanoko、作曲:藤田淳平、編曲:藤田淳平)
―次に、銀時計さんの「がくと!」のオープニング曲「Never Slash!!」についてですが、この曲は、銀時計さんから何か指定みたいなのはありましたか?
「かっこいいやつ」みたいな、アバウトなのはありましたが、特にこうしてくれと言うのはありませんでしたね。ほとんどおまかせに近かったかな。この曲については、ボーカルの飛蘭さんが、可愛らしいとは対極にあるロックよりな声なので熱い曲を作ってみたいなという気持ちから生まれた感じですね。
―熱い曲ですか?
僕は、戦隊モノの熱さというのが好きで、テンポの早い戦隊モノというのがイメージにありましたね。水木一郎さんが歌うような熱さや分かり易さを女性ボーカルで、そこから作品によせつつ、自分なりのアレンジでちょっとテンポをあげて、編曲でも自分の色を少しだしたら、こうなりましたという、感じですね、この曲は。
そういえば、この頃から『かっこいい系』の曲が多くなりましたね
「魂響」を編曲していたのが2005年だから、その頃から電波系や可愛い系の曲の指定が少なくなりましたね。みんな真面目になったのかな(笑)
●「KAMUY」(Vocal:木蓮、作詞:上松範康、作曲:上松範康、編曲:藤田淳平)
―続いてテリオスさんの「夜刀姫斬鬼行」のオープニング曲「KAMUY」ですが、この曲についてお願いします。
これは 「夜刀姫斬鬼行」は、民族色が強くあらわれているゲームなのですが、オープニング曲もそのイメージに合わせた、民族系の曲をということで、不思議な感じのする言葉のコーラスを入れてみたり、民族系の楽器を入れてみたりして、作品の色に近づけていった感じです。
―この曲は、上松さんが作曲を、藤田さんが編曲してらした曲になりますが、何か苦労した点はありましたか?
上松がメロディと歌詞を担当して、その他のほぼ全ての楽器を僕が担当しました。しかし、最初出来上がったときは、大NGが出てしまったんですよ。
―大NGですか。
特徴的な色付けみたいなのをせず、普通のドラムやベースを使ってまとめ上げてしまったんです。そうしたら、「もうちょっと楽器にこだわりを見せていこう」という事で、バイオリンや、民族楽器のバンドネオン、笛等を使ったんです。そうしたら、普通じゃあまり聞かないテイストに仕上がったので、この曲は凄く気に入ってます。
―なるほど、では、この曲の編曲を藤田さんが担当したというのは何か経緯があるのでしょうか?
こういう民族系の色が強い楽曲は、上松が詩を書いて、曲も書いて、編曲もするのがいつものパターンだったんですが、この時は、意外なアプローチを期待していたのではないかと思います。その事もあってか、民族楽器と木蓮さんのコーラスの部分が普通の楽曲ではあまり無い感じとなって、凄くエレガの色が出ているかなと思ってます。
●普段の作曲・編曲風景
―もしよろしければ、普段はどのような感じで曲を作っているのか教えて頂けますか?
僕は、ながら作業で曲を作っています。集中するときは集中しますが、何か考えている時は、マンガ読みながらとか、小説読みながら、ゲームをしながらも多いですね。あ、もちろん音を消してですが(笑) そうして、徐々に頭の中で固めていき、整理が出来たら、それをデータにしていくという感じです。
―パソコンや機械に向かいながらではないのですね。
音の確認の為にキーボードを叩くことはありますが、パソコンに向かうとパソコンに任せる部分が出てくるんです。例えば、適当にデータをランダムで出してみようとか。そうすると、試行錯誤をパソコンでやってしまう癖がついてしまうので、頭の中である程度完成したら、入力するだけというやり方ですね。なので、頭にUSBが付いていたらどれだけ楽かって考えますね(笑)。
●藤間氏から藤田氏へ、藤田氏から菊田氏へ
―ありがとうございました。最後にですが、このリレーインタビュー企画の一つとして、前にインタビュー受けた人から、次の人への質問をしてもらい、更に次の人へ質問をしていくというのがあるのですが、前回の藤間さんから「最近、アレンジを極めたんじゃないかというくらい色が変わったと思うのですが、何かありました?」という質問があったのですが?
うーん何かあったかな(笑)
―藤間さんはピアノを買った事に秘密があると思っているようですが。
確かに1年程前にピアノを買いました。買った理由なんですが、たまにアーティストさんのイベントで1曲だけバックで弾きませんか?という誘いがあって、出演して演奏する事もあったんです。そのとき、聴いている人の盛り上がり方が、ステージ上にいるとダイレクトに伝わってくるんです。作った曲を聴いてもらって感動を与えるのが好きでこういう仕事をしているけれど、やっぱり、生で演奏して伝えることも素晴らしい事だなと気づいたんです。
それで、ピアノをもう一度やろうかなと、ピアノを買ったんです。今は、ピアノの先生について習い始めています。
そのピアノですが、実はピアノだけで表現できる事は、限られているようで限られていないんです。ピアノは単一の音なので、限られた中で表現するのを追求すると、ピアノだけでこういう事ができるんだなと発見が出てくるんです。
―それが、「アレンジを極めたんじゃないか?」と思わせる理由ではないかと?
極めてませんよ~(笑)
―先程、生で演奏する事が素晴らしいと話してましたが、将来はElements Gardenでライブか何かを考えているのでしょうか?
いつかは、やってみたいですね。Elements Gardenというブランドを設立した事で、アーティスト寄りになってはいると思いますが、まだ裏方の意識が強いですね。実現はまだ先だと思います。
―それでは、次回のインタビューは菊田さんですが、質問をお願いします。
そうですね。菊田がもっと大人になったらどうなっているのかが気になりますね。「40歳の時は何をやっているか」を聞いてみましょうか。僕は決まっているけどね(笑)
でも、ありきたりな答えが戻ってきても面白くないので(笑)「今と変わらないと思いますよ」と答えが返ってきたらそれをNGワードにしましょう。
―NGワードですか(笑)となると、それを言ったら何か罰ゲームですか?
罰ゲームはキムタクの真似をして写真を撮ってもらうとか。こうハの字まゆげで(笑)
―わかりました(笑)今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
次回は、電撃萌王ブログで菊田大介さんのインタビューが7月29日掲載予定です。お楽しみに!
●コンピレーションアルバム「Elements Garden」
発売日:2008年8月6日
価格:3,000円(税込)
メーカー:キングレコード
収録曲
1.introduction
2.SALVAGE REQUIEM(新曲)
Vocal:榊原ゆい、作詞&作曲&編曲:Elements Garden
3.Wing of Destiny (PS2「ギャラクシーエンジェル2~絶対領域の扉~」OP)
Vocal:富田麻帆、作詞&作曲&編曲:上松範康
4.KAMUY (PC「夜刀姫斬鬼行」OP)
Vocal:木蓮、作詞&作曲:上松範康、編曲:藤田淳平
5.dissonant chord (PC「PRINCESS WALTZ」OP)
Vocal:NANA、作詞:Kanoko、作曲&編曲:上松範康
6.Happy Leap (PC「タイムリープ」OP)
Vocal:榊原ゆい、作詞:Bee’、作曲&編曲:上松範康
7.ツナガル☆らぶみくす(PC「ツナバンらぶみくす」OP)
Vocal:矢田みこ、作詞:佐藤ひろ美、作曲&編曲:藤間仁
8.120円の春 (PS2「120円の春」OP)
Vocal:YURIA、作詞:片岡とも、作曲&編曲:藤間仁
9.ZERO (PC「はぴねす!」OP)
Vocal:佐藤裕美、作詞:Kanoko、作曲&編曲:菊田大介
10.Never Slash!! (PC「がくと!」OP)
Vocal:飛蘭、作詞:Kanoko、作曲&編曲:藤田淳平
11.Growth of mind (PC「ティンクル☆くるせいだーす」OP)
Vocal:榊原ゆい&NANA、作詞:宮内理恵、作曲&編曲:菊田大介
12.Answer (PC「G線上の魔王」OP)
Vocal:片霧烈火、作詞:Kanoko、作曲&編曲:藤田淳平
13.CRISIS BEAT (PC「オトメクライシス」OP)
Vocal:Rita、作詞:ayachi、作曲&編曲:菊田大介
14.Reconquista(レコンキスタ) (PC「レコンキスタ」OP)
Vocal:飛蘭、作詞:海富一、作曲:上松範康、編曲:菊田大介
15.魂響 (PC「魂響」OP)
Vocal:片霧烈火、作詞&作曲:上松範康、編曲:藤田淳平
16.夢の月 (PS2「きると~貴方と紡ぐ夢と恋のドレス~」OP)
Vocal:KAKO、作詞:Kanoko、作曲&編曲:藤間仁
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電撃萌王ブログ: Elements Gardenコンピアルバムリレーインタビュー第4弾!そして菊田は動き出す (電撃萌王ブログ)
リンク
コンピレーションアルバム「Elements Garden」公式サイト
Elements Garden
ARIA entertainment




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